利用者様にも職員にも居心地のいい「家」でありたい。
30数年間にわたり、私は歯科医師の立場から高齢者の健康を支えてまいりました。後半の約10年間は、和歌山の山間部の高齢者施設を口腔ケアのために訪問させていただく機会を得、高齢者の口の中を清潔に保つお手伝いをしておりました。長年の歯科治療研究により、「口腔ケアの充実」こそ、現在、「癌」「脳梗塞」に次いで死因の3位となっている「誤嚥性肺炎」のリスクを著しく減少させることがわかったことがその理由です。
「肺炎で亡くなる方を一人でも減らしたい」そんな想いから平成24(2012)年9月、入居者様お一人おひとりを最大限尊重した個別ケアと、口腔ケアの充実を可能にする、ユニット型特別養護老人ホーム「岩出憩い園」を和歌山県岩出市溝川に開設するに至りました。
これからも入居者様が心身ともに健やかで笑って過ごせる、職員が笑顔でいきいきと働ける施設づくりに努めてまいります。
社会福祉法人紀の国福樹会
理事長 笠原 直樹